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コンピュータ断層撮影装置 ProSpeed FⅡ

当クリニックに導入したマルチスライスCT

当クリニックに導入したマルチスライスCT

●高精彩、高範囲3D表示
1mmスライスDualHelicalは30秒で9cmの広範囲を撮影できますので頭部血管3DアンギオCTでも広範囲をカバーします。3mmスライスDualHelicalは30秒で270mmの広範囲をカバーできますので体幹部や解離性動脈瘤、整形など広域な3Dが可能です。このようにHiLight Dual Detectorは一度に広範囲なボリューム連続データの収集を実現し、より最適な3D診断が可能となります。
●Dynamic Scan
5mmスライスで15cmを10秒で撮影できますので造影効果のピーク時を的確に狙えます。また、広範囲を短時間で撮影できますのでMulti Phase Dunamic Scanに余裕ができます。
●GE製 HiLight Dual Detector
ProSpeed FII(Dual CT)専用に新開発されたHiLight Dual Detectorは、高い変換効率とMulti Detector特有の隔壁ロスをなくし、スクリーニングから精査までを効率よく、高質な検査を実現します。
●0.6mm高分解能スライス
HiLight Dual Detectorを採用することで高品質の極薄スライス画像データを収集することができます。耳小骨や微細構造を把握する再に室の高分解能画像を提供します。
●その実力は6MHUに匹敵・GE製2.0MHU小焦点・高冷却管球搭載
画質・連続照射能力・経済性の3つのベストバランスを実現する新開発Dual CT Tube。管球焦点寸法を0.6mm×0.7mmとすることでHiLight Dual Detectorとのベストマッチングを図ることにより高画質を実現しています。200mA連続30秒照射のパフォーマンスをHiLight Dual Detectorとのベストマッチングを図ることにより、Single CTの6MHUに匹敵する実力を発揮しています。しかも自社製2MHU管球だから経済的です。
●Active Forcal Tracking
X線管球はターゲットの膨張収により微妙にビームの中心がディテクターのセンターからずれていまします。Multi CTではSingle CTと異なり、X線ビームを常にセンターに照射しておく必要があります。ProSpeed FIIでは、ターゲットの膨張に伴うビームのずれを補正する技術を搭載し、無駄被曝を与えることなく常に高品質の画像を提供できる技術を開発しています。
●Dual Image Addition(DIA) 
【脳底部アーチファクト除去】
頭部診断領域で脳底部のアーチファクトの出やすい部位では、2mmスライスで2列同時に画像データを収集でき、2画像を加算し4mmスライスとして画像表示することで、パーシャルボリューム効果を抑制し、且つSNの高い高品質な画像を提供できます。
【高コントラストHigh-Resolution】
肺野領域の精密検査でHigh-Resolution Imageは0.6mmスライスで2列同時収集し、画像加算することで1.2mmスライスのSNの良い高精査画像を提供します。
 

「札医通信 547号」の「ひと声通信」(2013年3月号)

本当の健康とは?  中央区西支部 岩澤 晶彦 

1998年に新しく提案されたWHO憲章では、健康とは病気でないとか、弱っていないということではなく、physicalにも、mentalにも、spiritualにも、socialにもすべてが満たされた状態にある、と定義されています。この定義によると、世界のなかで健康な人はごく僅かにすぎないと思われます。

 昨今の健康ブームのなか、ほとんどの方が健康に留意されており、とくに食生活と運動に気を使っています。日本人の約1/3はサプリメントや健康食品を摂っており、運動も朝の軽い散歩から有酸素運動まで定期的に行っている方が多いようです。最近出版されている健康に関する本を要約すると、健康な人は早起きで、太陽の光を浴びてメラトニンの活性を高め、朝食はしっかり、ゆっくりと摂り、副交感神経優位の状態で一日をスタートしています。また、健康で成功している人は、日中誰もが感じる身体的ストレスと精神的ストレスを上手に受け流し、セロトニンの活性を促して、適度にストレスをコントロールしています。

 本当の健康とは、身体的にはBMIをコントロールして、適度な運動を週3回程行い、精神的にはストレスを受け流して、笑いのある明るい日常生活を送り、社会的には気の合う仲間と行動を共にして、謙虚であり感謝の気持ちを持って生きることではないかと思います。そして、毎晩寝る時に今日は充実した一日であったと実感して、明日を迎えるにあたり、まるでデートをする直前のようにわくわくする気持ちで床に入ることが、さらなる健康が得られて幸せが訪れるのではないでしょうか。最期に亡くなる時には身体的な健康は損なわれていますが、充実した人生だったと感じられれば“健康な人生”であったと思われます。
(岩澤クリニック)

「メディカルレビュー社」 LUTS No.7 プライマリケア2009年8月号

「LUTS診療 〜泌尿器科開業医の役割〜」岩澤クリニック 院長 岩澤 晶彦

●先生の経歴
1985年札幌医科大学卒業後,同大学泌尿器科学教室入局,1994年にヘルシンキ大学(フィンランド)に留学。1996年に日本感染症学会北里柴三郎記念学術奨励賞受賞。札幌医科大学泌尿器科外来医長,病棟医長,医局長を経て1998年2月岩澤クリニックを開院,非常勤講師。所属学会は日本泌尿器科学会,European Association of Urologyなど多数。日本臨床泌尿器科医会理事,日本泌尿器科学会の専門領域委員会Office Urology部会の副部会長を務める。
●岩澤クリニック
札幌医科大学附属病院の向かいに位置し,周囲には数多くの病院・診療所が建ち並ぶ。1日の平均患者数はおよそ60名。スタッフは看護師が4名,放射線技師が1名,事務職員が3名。主な設備はカラードップラー超音波診断装置やX線テレビ装置,膀胱鏡,2007年よりマルチスライスCTを導入。午後や夜間の診療の合間に往診し,尿道バルーン交換や前立腺癌患者へのLH-RHアナログ剤の投与などを行っている。また,毎週院長を中心にスタッフ全員による勉強会を行い,最新医療の情報を共有している。 〒060-0061 札幌市中央区南1条西16丁目 レーベンビル2F
TEL:011-613-6000 FAX:011-613-3000
URL:http://www.iwasawa-clinic.jp/
▶Office Urologyを考える
 入院病床がないクリニックを開院して11年目になります。泌尿器科に関する国内外のすべての情報が集まり,また手術が必要な患者さんには紹介システムが整っている,そのようなクリニックを目指して開院しました。初診は紹介患者さんが約60%を占め,特に内科医からの紹介が多いのが特徴で,国際前立腺症状スコア(IPSS)が記載された紹介状を持参される患者さんもいます。当院の患者さんは70歳前後が中心で,約70%が男性です。その大半が前立腺肥大症(BPH)ですが,前立腺癌の術後のフォローアップも行っています。
 日本泌尿器科学会では,専門領域委員会として「Office Urology部会」を2009年4月に立ち上げました。本来泌尿器科医はsurgical urologyが専門ですが,開業医の場合はmedical urologyがメインとなります。そのなかで開業している,もしくはこれから開業される先生方に,泌尿器科開業医はどのような立場にあるべきかというメッセージを送ることが委員会の目的です。欧米ではオフィス(診察室)で診断して,手術は他の医療機関で行うのが一般的です。今後は経営面も含め,海外の状況やシステムづくりについても紹介していきたいと考えています。 
▶患者さんの希望から治療目標を設定
 下部尿路症状(LUTS)の診療で重要なことは患者さんの話をよく聞くことであり,診察の待ち時間を利用して看護師が患者さんの症状や希望を丁寧に聞き取るようにしています。また,IPSSによる自覚症状や尿流検査での最大尿流率(Qmax),残尿量などによって,正確かつ迅速に診断することも重要です。たとえば前立腺特異抗原(PSA)検査も,通常は判定に1〜2時間かかりますが,当院では「PSA watchTM」(Medi watch社)という検査キットを使用して10分で結果を出しています。
 患者さんには,自分の排尿状態を把握していただくため排尿日誌(Frequency Volume Chart)を必ず書いていただきます。そして,患者さんにとって気になる症状(夜間頻尿,尿線が弱いなど)や患者さんが何を望んでいるかを尋ね,治療の目標ラインを設定します。
 治療の際には,「夜間頻尿診療ガイドライン」や「男性下部尿路症状診療ガイドライン」を患者さんに見せながら治療法を説明し,BPHの初期治療には3ヵ月を目安にα1遮断薬を使います。夜間頻尿など蓄尿症状の改善にはα1Dに選択性の高いナフトピジル(フリバス【R】),また排尿症状の改善にはまずタムスロシン塩酸塩(ハルナール【R】D)を使い,症状が改善しない患者さんにはシロドシン(ユリーフ【R】)を低用量から使っています。副作用を気にされる患者さんが多いので,パンフレットを用いるなどして薬の良い面と悪い面を必ず説明しています。 
▶生活指導と予防を重視
 LUTSの診療には,生活指導も欠かせません。患者さんのなかには日中に水分を2〜3Lも摂っている方もいますが,水分の摂取を控えるだけでも排尿回数は少なくなります。また,前立腺が肥大していても,すべての患者さんに治療が必要なわけではなく,前立腺癌における待機療法のように経過観察と生活指導だけで改善することも経験しています。  また,LUTSに限らず腎疾患には定期的な検査をはじめとする予防も大切です。尿検査を定期的に受けていただくようにし,BPHでPSA値が高めの方には大豆イソフラボンとクルクミンを主成分とするサプリメントを勧めることもあります。
 私は,診療において患者さんが自分だと思って対応するよう心がけています。もし自分が初診で受診した際には,「まず笑顔で迎えてほしい」,「迅速に対応してほしい」,「何回通えば治るのか教えてほしい」など,自分が患者だと思えばおのずと答えは出ると考えています。
 患者さんと接するなかで学ぶことは多く,特に高齢の患者さんはまさに“人生のmentor”であり,毎日人生勉強をさせていただいています。

※ フリバス【R】は旭化成ファーマ株式会社、ハルナール【R】Dはアステラス製薬株式会社、ユリーフ【R】はキッセイ薬品工業株式会社の登録商標です。

「札医通信 501号」の「ひと声通信」(2009年5月号)

泌尿器科の高齢患者はメンター 中央区西支部 岩澤 晶彦

本邦における高齢化社会は周知のとおりで、平均寿命は男性が79歳、女性が86歳と世界最高である。人が長生きすることは素晴らしいことだが、高齢化社会の到来は、社会的にも医学的にも様々な課題の出現を意味している。
 泌尿器科を受診する患者の多くは、STDや尿路結石症など以外は高齢の方である。老人は全人的な意味で豊かな人生経験や知恵があり、尊敬に値する人々である。私はその多くの高齢泌尿器科患者より、励ましや忠告などを頂き、数多くの事を学んでいる。
 しかし、人は多様で複雑な存在で、人生の意義や目標は人によってすべて異なっている。例えば前立腺肥大症の診断は、直腸診、前立腺エコー、尿流量検査およびPSA採血で簡単になされる。治療は重症度分類により診療ガイドラインで示されており、泌尿器科医は総合的に各患者に合う治療を行っている。しかし、前立腺肥大症患者の中には、前立腺の大きさも尿流量検査での最大排尿率、残尿量、自覚症状を示す国際前立腺症状スコアがすべて同じでも、ある方はα-blockerでの薬物治療、ある方は早く根治治療を希望されTUR-P、ある方は無治療経過観察を希望する方もいる。
 そのため、医師、看護師、放射線技師、そして事務員も含めた“医療チーム”が患者の希望とする事を正しく聞き出す聞く力と十分な対話が大切になってくる。その結果、患者は病気が治癒して幸せになれば、医療チームも幸せになり更なるより良い展開が生まれてくる。私にとって泌尿器科の高齢患者は“人生のメンター”であり、頑張れるエネルギーの源で、診療を通して毎日様々な人生勉強をさせて頂き、幸せな毎日を送っている。
(岩澤クリニック)

北海道鳴動 不撓屈指のリーダーシップ (財界さっぽろ)

南アフリカで開かれた世界中の泌尿器科の医師が集う「世界泌尿器科学会」に 岩澤晶彦院長(岩澤クリニック)が5大会連続で参加し、最新医療を積極的に収集してきた。

世界泌尿器科学会(SIU)は2年に1回開かれ、今年度は11月12日から16日までの5日間、南アフリカのケープタウンで開かれた。学会には世界の泌尿器科の医師が97ヶ国から3200人が参加。北海道からは岩澤院長を含め、北大の医師ら5人が参加した。岩澤院長が同学会に参加するのは97年のカナダ・モントリオール以来、5大会連続。SIUでは前立腺がんや前立腺肥大症など泌尿器科に関わる医療に関して各分科会設置され、最新の治療方法や手術などについて熱い論議が展開された。記念講演ではオランダの医師が「世界で高齢化が進展し、泌尿器科の果たす役割は大きく、将来的にも明るい」と語ると同時に「今後は予防医学が大切になってくる」と話した。岩澤院長はいくつもの分科会に参加。最新の医療技術の情報収集に努めた。帰国後早速、医療スタッフを集め、SIUで学んできた医療技術をい話し、クリニック全体で情報の共有を図った。岩澤院長はSIUと並ぶ世界的な学会である米国泌尿器科学会にも毎年参加。それら学会で得た情報を医療現場で生かしている。「SIUは07年、学会開設100周年としてパリで開かれる。今後も各種学会には積極的に参加し、最新医療を患者さんに提供したい」と話している。

世界泌尿器科学会に参加し、最新医療を積極的に収集 (財界さっぽろ)

コミュニケーションを密に最新医療を提供

前立腺肥大症を始めとする前立腺疾患の治療を得意とする。その技術水準は極めて高く、その評判は口コミで広がり、毎日多くの患者の治療にあたる。開院丸9年を迎えたクリニックでの診察はもちろんだが、昨年は医師会活動、学会活動、講演会など「公私共に超多忙を極めた1年だった」と振り返る。「一人ひとりの患者さんを大切にし、患者さんのニーズに合った最新の診断と治療を迅速に行うこと」をモットーに取り組んでいる。その考えは岩澤院長にとどまらず、医療スタッフ全体に及ぶ。クリニック全体で最新医療の情報を共有し、接遇にも力を注ぐ。病診連携にもしっかりで、患者だけでなく他の病院とのコミュニケーションを密に。この医療姿勢が道民に浸透し、多くの患者が道内各地より同クリニックを訪れているのは言うまでもない。